LANフラットケーブルに注意

WiFiルータを購入した時などによくLANケーブルのフラットタイプのものが添付されているケースがありますね。今回はそのフラットケーブルのトラブルです。

お客様から「昨日あたりからインターネットに接続できなくなったりする現象が出ていたんだけど今朝から全く接続できなくなった」というご相談。特に事務所内のレイアウト替えを行なったという訳でもなく、「昨日あたりからおかしい」というのがどうにも謎だな、と思いながらご訪問させていただくこととしました。

お客様の環境はそれほど複雑な構成ではなく、インターネット<->ONU<->ルータ<->事務所LANという比較的シンプルな構成です。既にお客様において事務所内LANからルータに対してpingを打って導通テストしていただいておりましたのでルータが壊れているわけじゃないよな、という予測はできていました。

念のためONUの先の光ファイバーも確認。設置環境が理想的とは言えませんが、途中で折れ曲がっているような様子もなく、ONUのLEDも点灯していましたので光回線側の断線、機器故障というわけでもなさそうです。

こういう場合は一旦電源入れ直すに限るな、とONU、ルータなどの電源を投入し直しました。でふと気づいたのですがONUに接続しているルータ、こちらでは下図のようなNEC社のIXシリーズルータ

を使用されているのですが、ONUとLANケーブルで接続しているポートのLEDが点滅していません。それ以外の事務所内LAN側のポートはピカピカ点滅を繰り返しているにも関わらずダンマリ状態です。

こうなるとONUとIXシリーズルータを接続しているLANケーブルが怪しい訳で、このLANケーブルが今回のテーマのフラットケーブルタイプなのです。
取り外して触ってみた感じでは断線しているようにも見えませんし、熱を持っている様子もありません。コネクタ部分の接触不良を思わせる汚れもありませんでしたが、念のため持参したLANケーブルで接続し直したところ、あっさりLEDが点滅し始め無事インターネットにも接続できるようになりました。

これにはお客様も「いやーまいったなー」というご感想。見た目にはまったく不具合を感じさせないにも関わらず、経年劣化なのかこうしたこともあるんですね。あとで調べてみたところ、LANフラットケーブルは取り回しの仕方によっては内部断線トラブルが多いので要注意という指摘が多いようです。
少なくともネットワークの重要機器を接続する場所にフラットタイプのLANケーブルを使用するのは控えた方が良いのかもしれませんね。

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