Start PXE over IPv4

この二ヶ月ほど、お客様パソコン環境の設定変更作業を延々と行っています。作業もようやく終了間近となりましたが、振り返ってみると同一機種、導入時期でありながら個体差のようなものが現れるケースがあり、まあ利用環境に起因するのでしょうけれどどことなく「パソコンの個性」みたいだなあと思うことしばしば。

今回は設定作業中に遭遇した冷や汗トラブルについてのご報告です。設定作業中に何気なくパソコンを再起動したところ

>>Checking Media Presence…..
>>Media Present…..
>>Start PXE over IPv4
とメッセージが表示され、Windowsが起動しなくなりました。ん?と思いつつ、電源再投入してみますがやはり同じメッセージが表示され先に進んでくれません。
「Checking Media Presence」をキーワードにググって見たところ、BIOS設定を変えてみれば?というケーススタディがありましたので、デバイス起動順序の問題かな?と思いつつ、BIOSメニューからデバイス起動順を変更してみましたが何の効果もありません。
DISKを認識していないのか?とも思いましたが、BIOS画面にはDISK装置が見えているようですので認識していないという訳でもなさそうです。

あ、マズイかも...とイヤ〜な気分になりつつ、あれこれ試していたところWindowsが起動し始めました。あぁ良かった...と作業を再開し、またWindowswを再起動するとまたまたくだんのメッセージで中断。
Windowsが起動する場合と「>>Start PXE over IPv4」で停まったしまう場合と、何が違うんだろうとじっくりとパソコンを眺めて考えてみます。と、「LANケーブルを接続ぜずに電源投入すればWindowsが起動する」と言うことに気付きました。何故かは分かりませんが共有ストレージにOSが格納されIPv4経由でそいつらを起動しようとしている、もしかしてボクはサーバー?的誤動作をしており、LANを切断することでその動きを回避できているようです。それが分かれば先が見えてきたようです。

まずはLANケーブルを抜いてWindowsを起動します。Windowsが立ち上がってきたらLANケーブルを接続します。この運用でお願いしますっ!!と言う説明をお客様にして作業は終了したいなと思ってはみましたが、さすがに使いづらいよな...と思い直し、もしかしてファームウェアアップデートがあるのではなかろうか、とWindowsオプションの更新プログラムを確認してみると期待通りアップデートできるようです。早速アップデートを実行し、もう一度LANケーブルを抜いて再起動すると、ファームウェアアップデート画面が表示されアップデート作業実行。で、再起動...LANケーブルを接続したままでも「>>Checking Media Presence…..」の画面が表示されることなく無事Windowsが起動しました。やれやれ。

今回と同様のトラブルは2台のパソコンで発生しました。実はこの2台に共通して点がありまして、それは「SSDに換装した」ということです。パソコンの動作速度の改善を図るためSSDに換装するケースは結構あると思うのですが、こう言う事件があると「改造はリスクあるよなあ」と思いますよね、止められませんけど。

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