前回StarWind V2V Converterを試しましたが、ゲストOSを起動するところまでたどり着くことはできず。再起をかけてもう一度チャレンジしたところコンバートに成功しましたのでそのご報告です。
前回の作業では、コンバート元となるPCにリカバリーイメージ領域が格納されていました。ほとんどのメーカー系PCで領域が割り当てられていると思うのですが、再インストール時のイメージが格納されている領域ですね。リカバリー領域はコンバート作業に利用する訳ではなりませんのでWindows上から「DISKの管理」を使用してリカバリー領域を削除してみます。すると「回復パーティション」という領域が現れてきました。恐らくこの領域が前回の作業から漏れてしまっていたため、ゲストOSを起動するに至らなかったものと思われます。と考えるとリカバリーイメージ領域も含めてコンバートとすれば良かったのか?と言う気もしないでもありませんが、既に削除してしまいましたのでその点はよく分かりません。
1.コンバート対象となるボリュームを選択
ウィザードの使い方は前回同様ですので重複する部分は割愛します。ボリューム選択画面を見ると下記のように前回は見えていなかった562MBのボリューム=回復パーティションが表示されていますので、全てにチェックを入れて作業を進めます。
2.コンバートの実行
それ以外のウィザードパラメータは前回同様です。コンバート先となるVMwareESXiを指定してコンバートを実行すると「 Converted successfully!」と表示されます。後はESXiの管理コンソールからゲストOSを起動して正常に起動できるかを確認します。
前回うまく行かなかった原因はコンバート対象となるボリュームを正しく選択できていなかったため、と言う単純なお話でした。
3.StarWind V2V Converter コンバート元パラメータについて
コンバート元の領域を選択する際にDisk Volume、Physical Disk、Entire machineの3つのパターンを選択できるのですが、この違いって何だろうと思い調べてみました。
まずDisk Volumeを選択した場合、次のパラメータ指示画面で「ボリューム1つを選択する」という制限があるようです。今回のような回復パーティションも同時に指定したい場合はこの選択はあり得ないですね。
Physical Diskを選択した場合は下記のようにボリュームを複数選択することができます。また今回ケースでは試していませんが、物理DISKが複数マウントされているような場合も対応できるようです。ほとんどの場合このPhysical Disk選択で良いのかしら?と思います。
ではEntire machineはどうか?この選択をした場合コンバート先にローカル領域を指定することができませんが、コンバート先ターゲットがESXiである場合はローカルDISKにVMDKイメージを作成する必要はないと思われますので、この選択肢もありかな?とは思いますね。
4.StarWind V2V Converter コンバート先パラメータについて
前回コンバート先のVMDKのフォーマット方式、ESXi growable imageの方が良いのか、はたまたESXi pre-allocated imageが良いのか?分からないと書かせて頂きましたが、growableがシンプロビジョニングを意味していると言う解釈で良さそうです。ここは移行後のゲストOS環境を調べてみて確認しました。
と言う訳でこのStarWind V2V Converterでも十分にvCenter Converter Standaloneの代わりとして利用できると思います。vCenter Converter Standaloneを運悪くダウンロードし損ねた皆さん!!ぜひお試し下さい。
それにしても「vCenterConverterの更新バージョンでの作業はすでに進行中です」は一体どうなっているんだろう...