vim.fault.InvalidState

「仮想マシンのデプロイに失敗しました:vim.fault.InvalidState」
お客様の仮想環境をKAGOYAジャパン様のプライベートクラウド環境に引っ越ししようと、仮想マシンのデプロイ作業を行ったところ、冒頭のメッセージが表示されました。
ん?何か手順間違ったかな?ともう一度デプロイしてみましたがやっぱりダメです。

何が悪いんだろう...と「仮想マシンのデプロイに失敗しました」をキーワードにググって見ましたが、元環境にあったCDROM装置が新環境では認識できないんだよ、とかvmware7からvmware6系など先祖返りのデプロイはできませんよとか、いずれも今回のケースには関係なさそうです。
考えられるとすれば、今回vmware5系の仮想環境で稼働していたサーバーをvmware7系にデププロイするため、バージョンが離れすぎていて何か問題発生しているのかも?いや待てよ、同じようにvmware5系から7系への切替って前にやったような記憶があるな...などなど何が悪いのかあやふやな感じになってきました。

ちょっと整理して考えてみます
1.今回はvmware5系からvmware7系へ仮想マシンをデプロイ
2.少なくともvmware6系からvmware7系へのデプロイは他の環境で確認済
3.と考えると5->7で問題が発生する場合があるのかも?
4.そうだとすると、5->6->7と一度vmware6系にデプロイ&エクスポートして
5.そのエクスポートした6系を7系にデプロイすれば絶対良いはず
と言う作戦を立て、まずは検証のためvmware6系でバックアップ用にエクスポートしていた環境を使ってvmware7にデプロイしてみます。
と、あれ?やっぱりダメです。同じメッセージが表示され先に進めません。

今回作業に使用しようとしているvmware5環境がうまくエクスポートできていないのだろうか?と言うことも考え、オンプレ環境上にあるvmware6.7系環境にデプロイしてみると問題なくインポートできますので、併せて考えてみると「今回使おうとしているサーバー環境の方に問題がある」と言う結論になるのですが、そんな事ってあるんだろうか?なんとなくイヤな予感しかしませんね、こういう時って。

「仮想マシンで...」というキーワードでは無理だな、と思い「vim.fault.InvalidState」で再度ググって見ると、vmware VMTN Communitiesに「Failed to deploy VM: vim.fault.InvalidState」という投稿がありますね。英語投稿ですが何とかなりそうですので(なんとかしなくちゃありませんし!!)頑張って読んでみると...
「I’ve recently installed VMWare ESxi 6.7 and am trying to import an OVA file.
 However, I keep getting the error, “Failed to deploy VM: vim.fault.InvalidState”」
ふむふむ、環境は違いますが同じようなトラブルに見舞われているようですね。
それに対してのやりとりが
「I think host is in maintenance mode, please take it out of maintenance mode and try again.」
「You were right, it was in maintenance mode.
 I took it out of maintenance mode and managed to import the VM, however, still getting the error.

そうか、メンテナンスモードだとデプロイできないんだ〜そういうこともあるんだね〜と読めたことに密かに満足しつつ....ちなみに今回の環境ってどうだったっけ????確認してみると

ややや、メンテナンスモードだ!!物理サーバ名のところに「注意」マークが出ていたのをぼやーっと見逃しておりました。早速「アクション」から「メンテナンスモードの終了」を選択してもう一度デプロイしてみると、vm5系からvm7系の場合一度vm6系を挟んで云々とか全くそんな制限はなく、静々粛々とデプロイ作業が開始したのでありました。いや、お恥ずかしい。


こうやって書いてみるとさらっと解決できたようなフリしていますが、丸二日間悩みまくりました。夢にまで出てきましたので都合72時間近く悶々としていたのかも、いや激務でしたね。
いつもvmwareの構築は自分自身でやることが多いのですが、今回KAGOYAさんのFLEXベアメタルサーバーを利用しvmwareの初期設定までお願いしましたので「メンテナンスモード」状態で引き渡されることなどこれっぽっちも頭にありませんでした。いやはや。

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